恋チョイス
「そこの学園の生徒さんかな? 何年生? 名前はなんていうの? 具合悪そうだね。駐在所で休んでいったらどう? ねえ、ちょっと!」
あたしは、警官のわきをすりぬけて歩きだした。
少ししてうかがうと、警官は、反対方向へ自転車でこぎ去るところ。
オマワリをかわして、ホッとしたのもつかのま、絶望が舞いもどる。
金がなくては、この町から脱出できない。
今すぐ、どうにかして金をつくれないものか。
と、頭をひねっていて、なにげに手もとを見た。
知らぬまに、クセになっているケータイの開け閉めをしていた。
液晶画面を見やる。
いぜん、圏外。
役立たず!
バッグにしまおうとして、手をとめた。
そうか!