wish
第4章

夢と現実

文化祭はあっという間に終わった。


あれほど緊張していたソロも終わってしまえば、いい思い出になる。


昇も来てくれて、それだけで友香は満足していた。

想いが届いたかどうかは定かではないが、やりきったという気持ちでいっぱいだった。


自分達の発表が終わってから、友香たちは音楽室に戻り、みんなで笑いながらお祝いをする。


「宮内すごいじゃん、とても初めてのソロとは思えないよ」

「ほんとですか!?」

「アドバイスが効いたのかな」


部長に褒められ、友香のテンションは一気にあがった。


後輩たちも、友香のまわりに集まり、


「先輩きれいでしたよ!」

「私もいつかソロやりたいです!」


などと言っていた。


そこで部長がこほん、と咳払いをひとつする。



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