さくらの檻の中で。(仮)



「やだ。」

「なんでー?」

首をかしげるな!!可愛いんだよ!!!

「だって滉、勉強できるんでしょ?
夏休み明けのテスト、
ほぼ満点取ってたじゃん。」

「それは凪沙もでしょ?」

「…」


あれは3教科だけで
範囲も短いからであって。

「負けるのが怖いの?」

「…その手には乗らないから。」

「ふーーん…。
凪沙、こんな俺に負けていいの?
チャラチャラした嫌いな人種なんかに
負けちゃうの〜〜?」

「…そもそも負けないし…」

「えー?俺、言ったよね。
凪沙に勝っちゃうよ?って。」

そういえば、
そんなこと言ってたような……

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