朱色の悪魔

2


あれから3日が経った。作戦まで残り2日。

想定外なことが起きた。本当に想定外なこと…。

「朱、よくやったねぇ。ご褒美をあげなきゃね~」

…何でこんなタイミングで。

まさかあいつの言う通りになるなんて…。

妙に吐き気がすると思ったら、まさかねぇ…?

研究者の顔は過去最高に気持ち悪い。今すぐグーパンチして鼻潰したいくらいに…。

というよりまずい。拘束されたらたまったもんじゃない。

「ご飯も栄養あるのにしないとねぇ。あぁ、部屋も変えようか。あんな冷たいことじゃ辛いだろうしねぇ」

っ拘束させるよりまずい!?

「あそこでいいっ」

「えぇ?物好きな」

「おじいさんと、話できなくなる…」

「へぇ。仲良くなったんだ。うーん。それじゃあ、布団を運んであげよう。妊婦さんの意見は尊重しなきゃねー」

セーフ?

よく分からないけどとりあえず助かった…。
< 213 / 270 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop