恋したら裏切りですか?〜甘い香りに誘われてⅢ

聞けない

「…っ、すみません……葵さん?
おかえりなさい!」

後ろにいたのは、葵さんだった。

「ただいま。都」

ギュッてされる。

外だから、少し恥ずかしいけど、嬉しい。

「早かったんですね!
あっ…ごめんなさい。まだ、晩ごはんの用意が……」

「いいよ。美味しいもの食べに行こう」

私を抱きしめたまま、葵さんが言ってくれる。

「はい!じゃあ、食材を冷蔵庫に入れたいので、一旦戻りましょう」


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