それが伝え方なのです



しゅん、と肩を落とすゆーみんにおろおろ。ゆーみんがしゅんってかわい、じゃなくて!



「ゆーみ、我が儘言わない。弥生もはやく行きなさい。彼氏さんでしょ?」


「あ、うん。でも、」


「なぁんだ。彼氏さんだったのか。なら仕方ないねぇ」



また今度誘うねぇ、とゆーみんはひらひらと手を振って行ってしまった。アッサリ行っちゃったけどよかったのかなぁ。


明日ゆーみんに予定聞かれたら今度こそ付き合ってあげよう。



「さーやんもまたね!部活頑張って」


「ありがと。またね」



バイバイと手を振ってわたしも教室を出る。心なしかいつもよりも軽い足取りで靴を履き替えていつもの帰り道、とは逆の方向に。


今日は静くん、講義が午前中で終わるからってわたしの学校が終わったらお家に来てもいいよって言ってくれたんだ。静くんのお家に行くのも久しぶりだなぁ。


ふふ、と自然とにやけてしまう顔を手のひらで隠しながら静くんの住んでいるマンションのエントランスを通って部屋に向かう。


そういえば連絡しなかったけど大丈夫かな。いるって言ってたんだけど…でも来ちゃったし、今電話かけるのもなぁ。






< 20 / 127 >

この作品をシェア

pagetop