親友 コトバは罪より重い
第三章 日比野翔子 いのち

命の重さ



遅かった…

尾崎さんに会いに行こうとしたら


尾崎さんの家には救急車が来ていて
頭から血を流した尾崎さんがタンカで運ばれていった。


何がどうなっているのか、わかるけど、どうしてこんな事に。

野次馬たちの声がうるさい。

尾崎さんは助かるの?真っ青な尾崎さん。

頭から血を流している尾崎さん。

まるで沙耶が亡くなった時と同じ。

警察も来て現場検証が始まる。

もっと早く行動すれば良かった。

でも私ができる事はたかがしれている。

会いに行っても会えなくて話せない確率が高い事は承知の上だった。

それでも解決の糸口を見つけたかった。


これは梶谷さんが望んでいた事?

親友を殺された復讐?

命が散る事って許される事じゃない!


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