StarDust(仮)



俺がそう言うと向こうは面白いくらいおかしな顔をする。



「…なんで知っている。」


「俺は素顔を見せた覚えは無い。ってことか?」

「……ああ、顔なんて見せた事ねぇよ。…んだってのに、なんでてめぇは知ってやがる?」


「さあ?何でだろうな。」


そんなこと言われたってなぁ…俺も知らないし?


チラリと横目で悠里を伺えば、コクリと頷くのが見えた。


「簡単だったよ。僕ハッキングくらいしか取り得ないからさー?」


喧嘩とか学業とかあるだろ…

あ、でも俺らの中で目立つ取り柄はそれくらいか。

みんながみんな基本的には出来るから。


「ノブ、この人たち僕達よりもずっと強いですよ。ハッキングも喧嘩も。」


何を察したのかは分からないけど一年生はそう判断したんだ。


「……お前ら、何者だ。」

何者、ねぇ。

何者と言われても……


「言っていいのか?」

「変装してるし言うってんなら止めねぇ。」

「うん、僕も別にー。」

なら、言っちゃおうか。向こうが知ってるかは別として。


「星屑。………StarDustだ。」

「Star…Dust…聞いたことがある。」


そう言ったのは金髪の方の2年。
ずっと喋ってなかったからちょっとびっくり。

「うん、俺もあるよ。悪い事してる奴らをボコボコにしてるんでしょ?」

それに賛同したのは双子の片割れ、黒髪の方。

この二人、緑っぽい青い目してるけど、カラコンって感じじゃないな。

ハーフ、か?


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