StarDust(仮)



なーんか、グッとこないんだよなー。


そう言いながら腕を伸ばしながら首の凝りを解す。

……深影は俺らといる時はすっげぇ嬉しそうにする。本人はわかってねぇみたいだが。

だが、それが気に食わないんだろう。


「つまんないって言うか?……ま、いじめの主犯格なんて俺じゃないしねー」

「……は?」


おい待て何だよそれ、初めて知ったんだが!?

いっつも先頭に立ってたのお前じゃねぇか。

「あれ、言ってなかったっけ?いじめやろうって誘って来たの、古井だよ?」


……まじかよ。


古井って言うのは古井大輝−フルイダイキ−のこと。

いじめをしている訳でも無く、ただ見て見ぬ振りをしているだけのクズ野郎。

強いて言うなら学級委員の男子枠。


「参謀っつうの?見てるだけのほうが楽しいんだってー。好きでもない学級委員にされて手出せない立場になってたしね。」

「…お前の場合、個人的に深影の目を楽しみたかったからやってたけどもう興味なくなったからいじめをやってないのか?」


俺がそういえば伊締は頷いた。

「俺が中心になってたから他にいじめてた奴も散っちゃったんだ。」

「じゃあ、なんで俺を深影たちのところに?」

「え、だって仲いいでしょ?」


……なんで知ってんだ?

「前四人で仲良く歩いてるところ見ちゃったしねー。」

俺が難しい顔をしていたからなのか伊締はクスクスと笑いながら言ってくる。

『……あちゃー、油断してたね。』

「……ああ、油断した。」

つい、悠里の言葉に頷くようにポツりと呟く。



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