StarDust(仮)
【黒木場大和side】
三人に頼まれて俺は伊締といる。
適当に空き教室に入って、椅子に座って。
二人だけだが、強いて言うんだったらちげぇ。
今、俺の携帯は苓と通話状態になっていて三人共聞いてる。
「んで?話しって何?」
伊締が染めて傷んだ茶髪を揺らしながら俺に聞いてくる。
「いや、なんで最近いじめねぇのかと思って。」
「ああ、そのことね。」
深影をいじめる時はお調子振るというか…典型的ないじめっ子の様な口調だが今はちげぇ。
彼は形から入るタイプだ。
どうせ漫画にでも、影響されたんじゃねぇかな。
「俺さーMなんだ。」
「は?」
エムって、マゾってことだよな?つか、それ以外ありえねぇ。
いきなり何なんだよ、こいつ。つぅか何でマゾなのにいじめなんてやってんだ?
「深影のさーあの冷めた目が好きだったわけ。」
「はあ?」
携帯から音漏れがないようにイヤホンをつけてる耳にさしているんだが…苓の笑い声がうるさい。
イヤホンつけてるのは他に聞きたいことが出来るからかもっつー理由もあるみたいだが。
『あっはははははははは!何こいつ!受ける!てか、深影の冷めた目って!っ――はははははははは!』
いや、ほんとにうぜぇ。
『ねぇ苓。うるさいから黙って聞こえない。』
『………うるさいし。キモい。』
今頃、深影
腕に鳥肌立ってそうだな。
「でもよ、最近良く抵抗するようになったじゃん?」
「ああ…転校生が来てから、な。」
「そーそー、あいつらと仲良くしてさー。
なんか目ぇ変わっちゃって。俺の好きな目じゃないんだよな…。」