摩訶不思議目録2
「ごめんなさい。」
ベッドで起き上がって座る貴方に僕は謝った。
そよ風が窓の隙間から吹き込む。
「大丈夫だといったら嘘になりますが、私はなんともありません。」
貴方は包帯まみれの腕を揺らしながら僕に微笑んだ。
「ですが、何故ここに君、イタチ君は来たのでしょうか。」
「貴方の姿に見惚れてしまって。」
僕が真面目に言うと、貴方は吹き出した。
「おかしな人だ。君は。」
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