すきだから
「・・・うーん・・・」

それからというもの、私に平穏な学校生活がなくなった。

千歳からああ言われた3日後。
手紙で呼ばれたのは校舎の裏。

私の向かいにはどっかのクラスの女子何名か。
腕組みをしながら私を睨みつけている。

これは、漫画でよくある光景だな。
よってたかってイジメるとか、そんなシチュエーションじゃないか。
まさかそのイジメられる側に私がいるとは・・・。

・・・なんてこった。
どうしてこうなった・・・。



「アンタさぁ、千歳君に告られていい気になってんじゃないの?」

「そーよ、調子こいてんじゃない?」

「つーかそんなに可愛くもない癖に、どうやって千歳君の気を引いたの?裏でなんか脅したりしてんじゃない?」

女共は堰を切ったように、私に口撃を浴びせかける。

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