10年後の復讐劇
過去の名残
【双葉side】
「おかーさん、おとーさん」

私が両親を呼ぶ声がやけに大きく

聞こえる。

遠くの方にお母さんとお父さんがいて

「早くいらっしゃい」という。

確かその日は、お母さんかお父さんの

誕生日で、家族で水族館に行ったんだと

思う。

両手じゃ抱えきれない大きさのイルカの

人形を買ってもらって、有頂天だった。

「待ってぇー」

私は確か小学2年生?幼かったからあまり

おぼえてない。

< 234 / 236 >

この作品をシェア

pagetop