★MyHomeの秘密★♪



“恋人”


という言葉が、
あたしにだって
安易に浮かんだ。



今はどうなのだろう?
――まだ付き合ってるんだろうか。

それとももう、別れてしまったんだろうか。


そしてそれはすごく重要なはずなのだけれど、

やっぱり車にあったCDは、恋人のものだったんだ…

そっちの方が気になっていた。
まだ車に置いてあるってことは…やっぱりまだ――…?


違う、違うと頭を振った。

違うよ――あたし自身にも、言い聞かせていた。


だって…凌兄に告白されたんだし!
今まで忘れていたことが蘇って来た。


だけど…とても頼りない。
本当にあって事実なのに、今では取ってつけたようにしか聞こえなかった。



< 243 / 587 >

この作品をシェア

pagetop