★MyHomeの秘密★♪
「冬兎っっ!!!そんな簡単に駄目よぉぉお!!いい?結婚はねッ!! 別に嫌いじゃないから。っでするんじゃないのよーッ!! 相手が好きだからっ!するのよーッ!!!」
「……栞。そんなに結婚について熱く語らなくても…」
「へ……?」
周りを見渡せば完全に引き気味…。そしてあたしは机の上に身を乗り出している。
ちょっと恥ずかしくなって、大人しく自分の席に座った。
「栞。確かに好き合って結婚する方がいいんだろうけど、結婚してから好き合っても悪くないんじゃない?」
ゔ…っ!
「……確かにそうだけど…」
いつの間にこんなに大人になったんだろう…?
こんなにしっかりした男の子になったんだろう…?
そうやって、みんな変わってっちゃうの?
みんな…離れてくの?
あたしはしゅんと、大人しくなってさっきまでの勢いをなくし、枯れた花のようだ。