★MyHomeの秘密★♪



あたしは勝利を掴んだ気がした。勝ち誇った顔で、両親を見ていた。



『あら〜。それなら心配いらないわッ★結婚するのは栞が高校卒業してからすればいいのよっ♪だからそれまでに3人の中から1人、決めておいてくれればいいのーっ★!』


お母さんはケロッとした顔で言う。


………………………っ!!



この時、もうあたしは手の内がなくなった…。そして白旗をあげるしかなかった……。




『よぉ〜し!じゃあ栞も身が固まったことだしっ★とりあえず今の所誰と結婚したいか、第一印象を言ってみよーう♪』


カップルフィーリングか…?
そうツッコミをかます気力さえ、あたしには残っていない。




「…………冬兎……」



そういいながら、心の中で固く固く固ーく、誓ったんだ。


高校を卒業するまでに、なんとしても好きな人を作って…両想いになってやるとっっ!!!



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