★MyHomeの秘密★♪



「…多分、凌兄勘違いしてる……」


え?どういう事…?



「お前が俺のこと好きだって、勘違いしてる…」


は……?


「なんで、そんなことっ…」


「……さっきの会話、聞いてたんだと思う…」



さっきの会話――


―「まあ…好きなんだよ」

―「…ありが、と…」

―「…おぉ」


確かに…端から聞いていれば、そう勘違いしてもおかしくないかもしれない。


俯いて黙ってしまったあたしに、勇紀は責任を感じてか「ごめんっ!」と謝ってくる。



「別に…勇紀は悪くないよ」


「…けどっ…!」



「…大丈夫っ!ちゃんと誤解とくし!!

…決めたんだ。好きって言うって……」



そうだよ。
どうしよう…って一瞬過ぎったけど、ちゃんとあたしの気持ちを凌兄に伝えればいい。



だから――大丈夫だよね?



< 303 / 587 >

この作品をシェア

pagetop