★MyHomeの秘密★♪



あたしはとりあえず、大きい鞄を奥深くから引きずりだした。

そして周りのモノを詰める。
必要だと思うもの全部ッ!



「しおちゃん…何やってるの?」

顔を上げるとドアの所に雛が立っていた。

ああ…そういえば、鍵を閉めたわいいが、トイレに行きたくなって一端開けて、そのまま開けっ放しだった……。

どうしようっ!!確実にあたしもあいつの血が入ってる!!



「お父さん、すっごく落ち込んでたよ?」


あんな奴、落ち込ませときゃいーんだっ。

手を止めることなく、もくもくと荷物を詰めていく。



「…もしかして……家出するの…?」


雛はとても悲しそうな顔をする。


ああ!もうっ!可愛すぎッ!!!



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