桜の降る日に
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『ん。降りろ。着いた。』
くるみはバイクに簡単に乗ったのにも関わらず
疲れた顔をしていた。
「…速すぎて死ぬかと思った。でも、ここどこ…?」
ここどこって、そりゃあ…
『俺の家。』
に決まってる。
俺が帰るところって俺の家しかないだろ。
当然のように答えたがくるみはぽかーんとしている。
「…は??私どうしたらいいの?」
あー、忘れてた。
俺が家に帰るから家まで走らせたけど
こいつのその後考えてなかった。
『住む?』
考えた結果というか
考えるのが面倒だったから
俺の中で一番ぱっと出てきた案を出してみる。