桜の降る日に
家に帰ったら一人。ではなく、くるみがいた。


「おかえりー!」


『ただいま』


この言葉を言うのはいつぶりだろうか。



『くるみっておしとやかなのか?』


「帰っていう二言目がそれなの?
おしとやかですー!」


絶対嘘だろ。


『どう見てもがさつ。』


「がさついうな。
学校ではおとなしくしてるの。」


わざわざ演じてんだ。
へぇ。
まあ、俺も人のこと言えないけど。


『今は?』


「…素に決まってるじゃん。」


少しの間に気付かないわけない。


『ほんとは?』


「素ですー!」


言い張るんだ。

< 27 / 46 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop