掌
♪〜♪〜♪
「……ん……。」
遠い意識の中、大好きな曲が流れる。
眠りから覚めて目を開けると、カーテン越しに見る外の世界は、まだ真っ暗だった。
枕元の、小さな目覚まし時計の針は1時をさしている。
♪〜♪〜♪
まだぼーっとする頭では、かすかにしか聞こえてこない。
2日間待ちわびてた、達也からのメール受信の音……。
やっと理解して、急いで充電器と繋がった携帯を開いた。
暗い部屋では携帯のライトが眩しいが、目を細めながらも、手慣れた操作で受信ボックスを開く。
【明日家に来て】
たった六文字。
あっさりとしたメールは、いつもの事だけど……
その六文字から、あたしは何か嫌なものを感じとった……。