掌
とうとう、達也の家まで無言のまま、ついてきてしまった…。
「あっ…ねぇ。」
バタン
玄関を閉められた……。
最後まであたしに冷たい背を向けたまま、家の中に消えていった。
達也の家の前で、一人取り残されたあたし。
惨めだ…………。
涙が溢れてきて、目からこぼれ落ちそうになったとき……
ガチャ
「……入りな…。」
達也が顔だけだして
学校を出てから初めて顔を見てくれた。
声をかけてくれた。
それだけで、なんか嬉しい。
「うんっ。」
涙目のまま、家にあがっていった。