「え…えと……」


心当たりが、まったくない……。


「隠す気かよ!!」


達也は大声をだして、立ち上がった。

ベッドがぎし、と鳴る。

あたしは、おろおろするばかり。


「隠す気なんて……そんな……何で達也が怒ってるか、分かんないよぉ。」



その時


振り上げた達也の足が、あたしの肩にあたった。


ガツン!


「いた…っ」


あたしは、座ったまま後ろに倒れこんだ。


畳が冷たい……。


「小川と楽しくしゃべってたじゃねぇか!!」


畳に倒れたままの、そんなあたしにお構い無しで、達也は怒っている理由を怒鳴った。



「小川…君……?」


あまりに予想もしなかった原因に、痛む肩をおさえながら起き上がった……。



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