桜の妖精に恋

仲直り

要side

木陰『おい…。要〜いい加減に機嫌直せよ〜。陽太はいつものことだろ?』

要『そうですね。中1の学年末以降からずっとです。』

木陰『要はどうしてそんなに陽太にこだわるんだ?テスト勉強やらないのはいつものことだろ?』

要『中1の時はそれなりに勉強してましたよ。成績だって上の下でしたし。中2になった途端に中の下。』

陽太は見た目は学力も運動神経も普通なイメージですが、やる気を出すだけで陽太は僕を超えるだけの能力は持っている。

木陰『多分それは、学年末の報酬で春休みがゲーム三昧だっただけじゃね?』

要『陽太はゲーム買って、3日で終わらせる奴です。中2のテストまで終わらないわけない。』

木陰『た、確かに…。あれは誰にも真似できねぇ(^^;)』

僕は陽太とは年中の時からの付き合い。僕は月野グループの社長の息子で、幼稚園の先生や周りに一目置いて接していた。本当の僕なんか見ていない。親の顔色ばかり。僕は周りを見下して遊んでいた。
年中になっていつものように周りの人を使って弱そうな人をからかっていた。誰も僕を止めないそう思っていた。

だか、1人だけ僕を止めた人がいた。それが陽太との出会い。

陽太「止めろよ。嫌がってるだろ。」

要『うるさいなぁ。あんたもやられたいの?』
陽太「やれるもんならやって見なよ!!」

僕は陽太が言った通りに嫌がらせをした。でも、陽太はやられてもやられても泣くこともなく立ち上がってくる。

要『僕はお金持ちなんだぞ!!僕に逆らうなんてバカなんじゃないの』

陽太「それは君のお父さんが頑張ってるからだろ。君がお金持ちな訳じゃない。」

要『なっ!な、なんだとー。』

陽太は初めて僕に立ち向かってきて、本当の僕を見てくれてるみたいだった。ある日、僕が嫌がらせをしていた子が僕を恨んで遊具倉庫に閉じ込めた。僕は必死に助けを呼んだが誰も来なかった。

僕を探してくれる人なんかもういないと思っていた。僕自身も諦めていた。

ガラガラッ!

陽太「月野っ!!」

あんなに嫌がらせをしたのに、僕を探しに来てくれて見つけ出してくれた陽太。僕は陽太に抱きつき思いっきり泣いた。陽太はひたすら大丈夫だよ。もう怖くないって僕に言って背中をさすってくれたんだ。

陽太は初めての本当の友達になってくれたんだ。だからずっと一緒にいたいって思った。
陽太は誰に対しても平等で、悪いときは怒ってくれる。自分に嘘つかないし、遠慮なんかしない。

テストでも僕より上に立つ人今まで居なかったのに、学年末テストで陽太が学年トップ取った時は悔しかったけど、半分嬉しかった。やっぱり、陽太は僕に遠慮しないで立ち向かってくれるって。

なのに…それ以降…テストでいい成績を取ることはなかった。

木陰『なぁ…それってさぁ〜。陽太に何かあったんじゃねぇの?』

要『何かあったのは知ってるんです。でも、何でもないって言い張るんですよ。』

木陰『ふ〜ん。てことは、原因は要のことじゃね?』

要『え?』

木陰『要のことを思って言わないとか。陽太って何でも一人で背負うじゃん?まぁ、本人じゃないからわかんねぇけどな〜。』

木陰の言葉って、たまに凄い説得力あるんですよね。木陰の言葉で頭の中が整理できるっていうか。

要『僕、本当は陽太を迷惑だって思ったことないんですよ。なのに…あんな酷いこと言ってしまいました…。』

木陰『要…。馬鹿野郎〜そんなのアイツだってわかってるつーの!本心で言ってないことくらい!テストで思いをぶつけて、終わったら仲直りすりゃいいじゃねぇか!』

要『木陰…。わかりました。』

精一杯テストで思いを込めます。
要side end

テスト当日

相変わらず俺たちは気まずく、話すことはできていない。でも、今回テストで要にぶつける。

俺はお前の辛い顔見たくない…。だから、今回のテストでトップとって、要が親に怒られるようだったら俺がお前を守る。

そしてテストも無事終わり、要にどうやって声かけようか迷っていた。

木陰『陽太〜!要〜!帰ろうぜぇ(^^)/』

要・陽太『「ー!!」』

木陰『えっ?なに?まだ仲直りしてねぇの?あんたらは似た者同士だねぇ(^∇^)』

陽太・要『「似てない」です!』

木陰『ぶっ!ハモってる!』

木陰のお陰で俺と要は話すことができた。

陽太「この前は言い過ぎた。悪かったな…。俺は要と木陰と同じ高校通えて嬉しいよ。」

木陰・要『『俺もだ!』僕もです。』

要『僕の方も言い過ぎました。すみません。』

そして、俺たちは仲直りができてその日はゲーセンで遊んだ。


ついにテストの順位が発表される日ー。


木陰『あ〜今日かぁー。テストの結果。』

要『そうですね〜。出来はどうですか?』

木陰『俺に聞くな!』

要『赤点だけは避けてくださいね…。夏休み、遊べなくなりますよ?』

何か妙に緊張するなぁ〜。要は手を抜くやつじゃないからなぁ。

要『陽太はどうですか?』

陽太「俺?まぁ、赤点は免れてると思う…。」
要『そうですか。なら、良いとします(^∇^)』

木陰は成績表を見に突っ走しって行った。俺と要は木陰の背中をみて笑った。

要『木陰って面白いですよね。』

陽太『あはは。もしかしたら今回は、自信あるのかもな(^_^)』

木陰は全力疾走で俺たちのところまで来て、口をパクパクさせてる。俺たちは魚を想像して笑った。

要『あはは!ど、どうしたんです?何かのネタですか?』

木陰『成績表!!成績表!!要が…』

俺はそれを聞いたときに、トップじゃないと確信しちょっと残念な気持ちになった。俺たちは成績表を見に行った。

要『え…。僕が次席…?』

「はぁ?!何で?」

下を見ていた俺は要の発言にびっくりして、成績表に目を向けた。要を抜かすやつって誰だ?
中間テスト成績表
1 木之本 陽太
2 月野 要
3百合野 理伽…。

え?俺が学年トップ?

木陰『俺、びっくりして!あの陽太が、が、が学年トップって…。』

要『…。ふっ。』

「要…。あの…。」

要『やっと…やっと…陽太が戻って来てくれました。』

「え…?」

要は俺が学年トップ取ったことを喜んでいた。何で?学年トップを取られたんだぞ?

要『ずっとあの頃から、僕に遠慮する陽太にイライラしてました。でも、こうやって僕に気にすることなく頑張ってくれた。ありがとうございます。』

木陰『よかったな、要!』

「良くないだろ!俺が学年トップを取ればお前は…。」

要『陽太…?』

木陰『陽太は何でそんなに苦しそうなんだ?』
俺は2人に話した。中1学年末で学年トップを取ったことによって、父親に叩かれて要を侮辱することが嫌だってこと。。

要『陽太…。見てたんですか…。』

木陰『だから、陽太はあれ以降学年トップを取らなくなったんか。』

「勉強しなくて済むし一石二鳥だからな。」

要『そうだったんですね。でも、もう気を使わなくていいです。今度は実力で勝ってみせます。』

「あぁ。」

要の姿があの頃とは違って、強くなっている気がした。
そして俺たちの絆はもっと深く繋がった。


チェリーと木陰のお陰で仲直りすることができた。
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