ロールキャベツは好きですか?

「だけど、あなたを見てたら、そんなの誤解だって思えたの。だって私幾らでも隙があったと思うのに、田島くんは私の心が傾くまで待っていてくれた」

確かに。抱こうと思えば幾らでもできた。
だけど、そうしなかったのは、あなたをセフレじゃなくて、恋人として隣にいてほしいと思っていたかったから。

無意識にやっていた行動が実を結んだ。

それがたまらなく、嬉しくて、そっと身体を抱きしめる。
彼女の首筋に顔を埋めて、その温もりを感じた。

彼女は左手で、まるで子供をあやすように、俺の頭を撫でた。

「……田島くん」

「はい」

「好き」

「……俺もです」

愛しさを込めるような優しい指先が俺の髪を梳いた。

「正直まだ、部長のことを思えば、辛いし、整理もつけられない。……だけど」

「だけど?」

「こんな私でも恋人にしてくれますか?」
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