ロールキャベツは好きですか?

さすがにこれはまずかろうと、落ちている下着類はクローゼットに押し込んだ。

着ていたスーツは今度クリーニングに出そうと、壁にかかったハンガーに吊るす。

洗濯物は大きなタオルでくるんで手に持ってから、洗濯機が置いてあるキッチンへの扉を開けた。

「あ、着替え終わりましたか?」

「うん。あ、いい匂い」

「今、雑炊作ってます。熱はどうでしたか?」

「36.8。土曜日出勤は念のためやめとく」

私の言葉に田島くんはホッと安堵のため息を漏らした。

「よかった。主任昨晩、38℃越えてましたよ?」

「昨晩も測ってくれてたんだ。本当、ありがとう」

申し訳ない気持ちでいっぱいになりながら、洗濯機をまわし始めた。

「に、してもすごい回復力ですね。一晩寝ただけで、熱下がるとか」

「久しぶりにゆっくり寝れたからね」

苦笑しか返せない。

この所、仕事の多忙さと家族の揉め事で寝不足気味だったのだ。
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