未来から下剋上しまーす!
『もうきっと、莉茉達は幼馴染でもなければ、親友でもないんだよ』
「は?
な、なに…その言い方」
『ごめんね、沙耶 圭…。
ずっと言えなかったんだよね。
莉茉の存在が邪魔だってことを…。
早く気づいてあげられなくてごめん。
もう、関わらないようにするよ』
「え…!?
違うよ!違うわっ」
必死に否定している2人に首を傾げる。
『……?何が違うの?
正直に言いなよ。
莉茉は2人の心の間では対した割合もない…。
だって、試合終わった後…もういなくなってた…。
…それが事実でしょう?
…莉茉なんて、そんな対したことない存在でしょう?
行動が物語ってるじゃん。
今まで関わって…邪魔してごめん。
もうね、誰も信じられないの。
全てを疑う。
もう、信じない。
誰1人として…』
「…そんな……、莉茉…。
違うよ…誤解だよ…!」
「聞けよっ!信じろよっ!」
ただ、莉茉は虚ろな目で2人をぼんやりと見つめるだけだった。
「莉茉、そろそろ…」
『ん』
莉茉は松葉杖をついて、先に行った夜斗を追いかけて行ってしまった。