魔王様の小噺
新年の魔王様―書き初め―
ヨル「おれとオリメの国では書き初めという風習がある。好きなものを書いてくれと確かに言ったが……クオイ、“金”はストレート過ぎるだろう」

クオイ「えー」

ルシュラ「えーじゃない」

クオイ「じゃあマネーにするわー」

ヨル「言い方を変えるな」

オリメ「クオイ様らしいですわね。ルシュラ様はなんて書いたのですか?」

ルシュラ「僕は“健康”だ」

クオイ「ルシュラ年寄り臭いぞ」

ルシュラ「お前はもう少し言葉を知るべきだ」

ヨル「ユーリはなんて書いたんだ?」

ユーリ「リシュティアに決まってるだろ。俺のすべてだ」

リシュティア「わたしは魔王様って書いたよ」

クオイ「新年そうそうのろけかよ!」

ヨル「新年から絶好調だなクオイは」

オリメ「ふふ。クオイ様らしいですわね。ヨル様はなんて書きました?」

ヨル「……桜」

オリメ「私たち息ぴったりですわ」

ヨル「ああ」


< 4 / 23 >

この作品をシェア

pagetop