生きる。
「由茉ちゃん!」
私が入った途端、哉斗が抱きついてきた。
「え?どうしたの?」
「いなくなっちゃったかと思ったじゃん。」
哉斗がいった。
「え?なんで?どういうこと?」
「昨日由茉と連絡とれないし、家に行ったら
引っ越し業者のトラックが止まってるし
飛鳥さんに由茉どこにいるか聞いたら
空港とか言うし、夜に行っても真っ暗だし
インターホン鳴らしても誰も出てこないし、
由茉が引っ越したのかと思ってたんだよ、俺ら。」
湊が説明してくれた。
「あー、そういうこと…
だから湊あんなに電話してきて、
朝の電話もちょっと変だったんだね。」
「はーよかった…」
哉斗が安心したかのようにいった。
「哉斗?心配させてごめんね。
私はどこにも行かない。
いなくならないよ。大丈夫。」
私は哉斗の背中に腕を回し、ぽんぽんと
子供をあやすように背中を叩いた。