明日へのヒカリ


ジリリリリリ‥‥‥


いつも通りの時間に、いつも通りの音が鳴る。


私はそれを、いつも通りに止めて、制服に袖を通す。


いつも通りにパンを口に詰め込みつつ、そのまま靴を履く。


しかし、私のいつも通りは、玄関のドアを開けるところで終了したのだった‥‥‥。


「ゆ、優太?」


そう。

いつもは誰もいない私の家の玄関前。

今日はそこに、優太が立っていたのだった。


「な、なんで‥‥‥」


私が、驚いて言葉を詰まらせていると、優太が私の目を見て言った。


「由希に、話さなきゃと思って」

「‥‥‥何‥を?」


私がそう聞くと、優太は言った。


「楓花のことで‥‥‥」


< 153 / 307 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop