明日へのヒカリ
同じ学年の子は、自分のお母さんから、そんなことは教わっていなかったらしい。
料理などは、もってのほか。
包丁を使うから危ないし、火傷なんてしたら後に残る可能性があって、とても危険だから。
だから私は、母さんに聞いたのだ。
すると母さんは、少し切なそうな顔をして、「何かあった時のためよ」と言ったのだった。
幼かった私は、それがどういう意味かは分からなかった。
「何かって……何?」
そんなことを聞いた時、母さんは、私の頭を優しく撫でてくれた。
それが、小学3年生の春。