お前のとなりは俺だから


私がそう言うと、楓は言った。


「まぁ、夏菜が、そう思ってても皐月の気持ちは皐月にしかわかんないけどね。っていうか、今の言葉を皐月が聞いてたら、あいつ、泣くよ」


そう言いながら、楓は、「ご愁傷さまー」と言いながら、クククッと笑った。


「なんでさっきの聞いて皐月が泣くの? むしろ、「当ったり前ぇーだろうが。なんで俺がお前の事を好きにならなきゃいけねぇーんだよ。俺を好きにならすなんて1000年早ぇーわ、アホが」とかなんとか言われちゃいそうだけど」


私が、皐月の声を真似してそう言うと、頭に軽い衝撃が。


「なっ、なに!?」


私が頭を押さえながら後ろを向くと、上から見下ろしてくるムカつく顔のやつが一人、立たずたんでいた。


「へっ!? な、なんで皐月がここにっ!?」


私がそう言うと、「なんだよ、居ちゃ悪ぃーのかよ」と言いながら、私の隣へと座る。


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