お前のとなりは俺だから


一瞬、ピタリと止まったのは気のせいだろうか?

楓は、一番端にある自分のロッカーをゴソゴソとした後、自分の席へと戻ってくる。


「後で、……どこにあるか教えてあげる」

「……? 分かった」


私がそう言うと、楓は「取り敢えず今は、他のことしてな」と言われ、昨日の授業の復習をすることにしたのだった。


――休み時間になり……


「ねぇねぇ、ワーク、どこにあるか分かったの?」


私が、そう話を振ると、楓はすくっと席を立ち、再びロッカーの方へと行く。


「ねぇってばー」


私がそう言いながら、楓の隣へ行く。

すると――……。


「……? あれっ、これって……」


ゴミ箱の中に、よく見慣れたワークが捨てられてあった。

それを拾い上げてみると、昨日まで使っていた私のワークだったのだ。


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