お前のとなりは俺だから
「皐月……くん……?」
西原が戸惑ったように皐月を見た。
そんな西原を皐月は、射るような目で見た後、絡まっていた腕を、払い除けるようにして腕を振った。
ガンッ
「いっつ――……」
振り払われた西原の腕が、思い切り机の角に当たり、血が出ているようだった。
そんな西原を完璧に無視したあと、皐月は機嫌悪そうに、立ち上がり歩く。
そして―――……
カタン……
……私の隣に、さも当たり前のように座ったのだった。
「……派手にやったこと……」
私が皐月を見ながらそう言うと、皐月は当たり前だ、というような顔をして、
「だってアイツら、うぜぇもん」
と、ドヤ顔で言ってきたのだった。