魅惑の口づけ
魅惑の口づけ


窓の外は爽快なほど澄み切った晴天の空。時刻はもうすぐランチタイムに差し掛かるところ。

素晴らしい天気とは対照的に、この分厚いガラス一枚隔てられたビル内は、日中特にピリピリとした空気感が蔓延っている。

重い重い足をただ前に進める私は、今日もまたある部屋に向かう。——一刻も早く、彼の元に辿り着きたくて。


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