癒しのあいつ
パソコンとにらめっこして、ある程度目処がついたので仮眠室に向かった。


「またお前か。」
「そーよ。悪い?」

仮眠室に入ると、あいつが変わらずちょっかいをかけてくる。

「ほんとにお前はよくくるなー。
女なんだから、程々にしないと後に響くぞ。」

「女だからとか、余計なお世話ですー」

ほんとに嫌みなやつ!

「…ほら。とりあえずゆっくり休んで、また仕事頑張れよ。」

「…どーも。失礼します。」

嫌みなやつだけど、横になるとぎゅっと柔らかくあたしを包んでくれる。

あたしの頭をポンポンしながら、
「綺麗な肌してんだから、大事にしろよ?」
とか、何気ない優しさをくれる。
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