変人で最強の女と俺様
ガラッ!


ラ「もうみんな集まったか?んじゃあ出席とるぞ〜…」


そう言っていつも通り一人一人名前を呼ぶライちゃん


その後も李梨が言っていた通り何も起こらなかった


けど、それは4限目までの話だった


昼休み私と李梨は中庭で昼ごはんを食べていた


やっぱり1人で食べるより2人で食べたほうが美味しいね


何て浮かれたことを思いながら昼ごはんを食べていた


そのあと李梨が「アイス食べない?」と聞かれて私は笑顔で「うん!」と答えた


歩いている途中私は教室に財布忘れたことに気づき李梨に「ここで待っててすぐ戻るから」と言ったのが悪かったのかもしれない


私は何も知らずに教室へと戻っていった


財布を取り出し李梨がいるところまで走って行った


歌「お待たせ李梨!」


そこには誰もいなかった


歌「あれ?李梨どこに行ったの?」


そう言っても返事はなかった


やたらと静けさが増していくにつれ朝のあのクラスの女子が言っていたことが頭の中に思い浮かんでくる


まっ、まさかね…


きっとすれ違ったんだよ


そう言って引き返そうとしたら、李梨の弁当が床に落ちていた


それを見た私は背中がゾクゾクした


それと同時に急いで竜司くんに連絡した


プルルルル…プルルルル… ブチ


竜「歌菜恵が学校で電話するなんて珍しいな。どうしたんだ?」


歌「竜司くん…どうしよう…」


何かあったのか気づいたのか竜司くんは「どうしたんだ!?誰かに何かされたのか?」と言った


歌「李梨がいないの!」


竜「えっ!?」


歌「私教室に忘れものしてしまって取りに行って戻ってきたら李梨がいなくなってたの!」


竜「それってトイレに行ってるんじゃないのか?」


歌「さっき戻る前にトイレに行ったけどいなかった。それに朝に李梨とクラスの女子が言い合いしてて最後に仕返ししてやる的な事を言ってたから連れ去られたんじゃないかな。どうしよう、私が上に上がったせいで李梨が…」


竜「落ち着け兎に角お前は屋上に来い!俺らは調べてみるから。今日喧嘩していた奴らの名前答えてみろ!」


そう言われ私はその子たちの名前を答えて電話を切り屋上へ向かった
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