変人で最強の女と俺様
多分今竜司くんの顔見たら何もかもはいてしまいそうで、下を向いた


歌「悩み事なんて何もないよ」


また、無意識に首を触ってしまった


癖って直そうとしても直せないものなんだね。


竜「俺、お前が獄道の姫だって知ってる。」


えっ!


私は勢いよく顔を上げ竜司くんをみた。


竜「やっぱり、歌菜恵が姫だったんだな」


やられた


竜「でも、歌菜恵が何者でも歌菜恵を傷つける奴がいるのなら昔みたいにボッコボコにしてやる。だから、今悩んでること全て言え」


本当に世界であなただけが私の味方をしてくれる


もういいや


竜司くんがまた怪我をしたのなら、今度は私が支えればいいんだ


なんだ、最初から怖がる必要なんてどこにもなかったんだね


きっと、竜司くんは昔よりも強くなってる。


獄道なんかに負けるはずがないよ


すべて隠さずに言おう


歌「私ね、竜司くんの言う通り獄道の姫、獄姫なんだ。最初に入った時は、みんないい人ばっかりで私もすぐに馴染めた。けど、総長が変わってから獄道のみんなは麻薬を売るようになってね、そんな族が嫌になったのかみんな族から出て行った。私もその一人でね、出て行こうと思ってたんだけど総長が私に「お前だけは逃さない」と言って部屋に閉じ込められたんだ。それからに週間ぐらいたったある日、獄道のみんなが倉庫にいないのに気づいて私は倉庫から出て行ったんだ。それから、引っ越しの手続きをしてまたこっちへ戻ってきた。けど、もし獄道の人たちが私を追っているのだとしたら竜司くんには頼れないと思って今の学校に行くことにしたんだけど、まさか竜司くんがいるとは思わなかったよ。アハハハハ完全に計算ミスだね。」


竜「でも、そのおかげで又歌菜恵と会えたから俺は別に構わねぇよ」


歌「ふふふ、ありがとう竜くん」
< 37 / 153 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop