変人で最強の女と俺様
歌「竜司くんご飯できたからお皿持っていって」


竜「あぁ、わかった。」


歌「それじゃあ、いただきます」


可笑しい…


さっきから私に意地悪されない


別に期待なんかしてないよ


私がやられるのを好む女じゃないからね


歌「なんで帰ってきてからそんなに静かなの?」


竜「いや…その…(今日練習してたことは歌菜恵には内緒だから言えないんだよ。どうしたら…そうだ)ずっと考え事をしてたんだ」


歌「考え事?」


竜「あぁ、今日歌菜恵が作ってくれた弁当美味かったんだけど、なんで俺の好きな食べ物ばっかり入ってたんだ?俺が好きなやつ知ってたのか?」


そんなことか…


早く言えばいいのに、なんで黙ってたんだろ


歌「あぁそれ、私が好きなやついっぱい入れたんだよ。しっかし、そんなことなら何で早く言わなかったの?心配したじゃないか」


それを聞いた瞬間、竜司くんは少し微笑んだ


いや、これは微笑んだというのだろうか。


もっとこう…いいことを思いついた的な?


当たってなきゃいいんだけど…


竜「へぇ〜歌菜恵はてっきり俺が嫌いなのかと思ってたけど、この俺を心配したんだ。」


当たっちゃった


歌「違うよ。しゃっくりしたって言ったんだよ。心配とは言ってないよ」


竜「(幾ら何でも嘘が下手すぎるぜ歌菜恵。そういうところ含めて全部可愛いけどな)げど、今はしゃっくりしてねぇじゃねぇか」


歌「それは…止まったの!」


竜「へぇー、どうやって一回で止めたんだ?言
ってみろ」


歌「すみません。心配って言いました」
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