音楽プレーヤー
「マーナ?」
「ひぅっ!?」
「早く返してくれない?
そうすれば、何もしないよ」
返せば、何もしない。
裏を返せば…返さなければ、何かする。
何かって…何?
「……マナ」
「……か、カケル……」
「何?」
完璧すぎる笑顔を崩さず、普通に受け応えをするカケル。
いつもだったらあたしも普通に話していたのに。
カケルの存在が、怖い。
「あの女の子たち…誰?」
プレーヤーを握る手も、握らない手も、震える。
爪が食い込むほど強く、あたしは手を握った。