キミに想いが届くまで。
結局どうすればいいのか、最善の策は見当たらない。
だけど、ひとつだけ強い思いはある。
「私は、もう一度奏汰くんと友達になりたい」
また奏汰くんと一緒にいたい。
ひどいことをたくさん言われて、苦しかったけど、奏汰くんだってことに変わりはないから。
私はどうしても、奏汰くんと再会できた事実を無駄にしたくない。
もう会えないかもしれないって思ってたから。
会えただけでも奇跡だって心から思えるから。
「ははっ。そうだよな。
また友達になって、みんなで思い出作ろうぜ」
「なかなか手ごわそうだけど、やってやろうじゃん」
順平くんと絵梨ちゃんも笑顔になる。
私もまだ瞳に浮かんでいた涙を拭い、笑顔を向ける。