キミに想いが届くまで。
そうすると、深田くんも笑ってくれた。
その笑顔は優しくて、やっぱり三浦くんの友達なんだなって思う。
類は友を呼ぶって言うように、きっと三浦くんの周りには優しい人で溢れているんだ。
「梅ちゃんって恥ずかしいやつだな」
「えぇ!?」
視線を落として重ねた手を見る深田くん。
あ、これって恥ずかしい……?
「ご、ごめん!
私、友達いなかったからそうゆうの分かんなくって……」
感情のままに動いた結果がこれ。
あんまり良くないんだね。
覚えておこう。
パッと手を離すと、すぐにその手は三浦くんによって掴まれる。