キミに想いが届くまで。
バラバラな心
次の日、いつも通り学校に行った。
今日からまた普通授業だから6限まである。
どこかで話すチャンスはあるはず。
「おい、待てって」
順平くんの声が聞こえて本を読んでいた顔を上げた。
いつもの明るい声とは違い、焦ったような怒りを含んでいるような。
何事かと思い、本を閉じて引き出しに仕舞いドアを見つめると、無表情で入ってきたのは奏汰くん。
そのあとすぐに順平くんが入ってくる。
「なぁ、奏汰」
「触んなよ!」
順平くんが奏汰くんの手首を掴んだ瞬間、大きな声で拒絶し勢いよくその手を振り払った。
立ち上がった私はびっくりして、肩を跳ねあがらせる。
一度息を吐いて、意を決して重たい足を無理やり動かす。