キミに想いが届くまで。
「順平くん、三浦くん!
お、おは……おはよう!!」
この空気をどうにかして壊そうと、いつも通りを装って挨拶をする。
周りも様子のおかしい2人に注目してるし。
「莉子、おはよ」
「おはよう」
順平くんが私の方を見て優しく微笑んで返してくれた。
それにもう一度返してから、奏汰くんを見る。
「三浦くん」
「……何」
昨日の今日で気まずくないわけがない。
でも、そのままにしていたらこのままだから。
「おはよう」
「……はよ」
じーっと見つめれば小さい声だけど、挨拶を返してくれた。