キミに想いが届くまで。
「莉子の気持ち、知ってたけどあたしは順平も応援してたの。
順平が莉子と話す時は本当に嬉しそうで、1番笑顔が輝いてたから」
……そうかな?
それは少し理解できないというか、順平くんはいつだって1番輝いてるのはずっとだし絵梨ちゃんと話す時だって。
完全に自然体って感じで、心から信頼してるんだなって思った。
でも、本気に思ってることを言ったところで、安っぽいフォローにしか聞こえない気がするから言わないでおく。
「絵梨ちゃんはいろいろ知りすぎて、しんどかったよね」
私も隠さず絵梨ちゃんには話していた。
親身になって聞いてくれるし、それを受け取ってくれるのが上手だから。
だから、順平くんも私と同じように絵梨ちゃんを頼っていたのかもしれないね。
「……うん、きっといろいろ自分の気持ちも変化して爆発しちゃったんだ。
順平から莉子に告白したって聞いて、モヤっとしたんだ。
莉子に駆け寄る後ろ姿に泣きたくなった」