キミに想いが届くまで。
「それならテスト後の方が時間があるだろ。
午前授業になるし」
「そうなればクリスマスがあるじゃんかよ。
それはそれで盛大にしたいからさ、できるだけ期間をあけてお金を貯めたいわけ」
奏汰くんの提案に順平くんがすぐさま反対をする。
もうそんな時期が近づいているのか。
4人で過ごしたクリスマスは中学1年生の時だから、あれから4年経つんだ。
まだ鮮明に思いだせる。
中学1年生の日々はどれも大切でキラキラしていた。
細かいことまでけっこう覚えているんだ。
中学2年生の秋からは色を失ってしまったようだったけど、順平くんと絵梨ちゃんのおかげで楽しく過ごせた。
でも、今はもっともっと楽しい。
1番楽しい時間は常に今で更新されていく。