キミに想いが届くまで。

あの日の後悔





どんどん秋から冬へと季節が移り変わる。


この時期はなんだか哀愁漂って、寂しい気持ちになってしまう。




「今月末とかいいんじゃね?」


「それテスト前じゃん」


「だから今から勉強して、テスト前のその日にパーッと遊んでテスト乗り切る!みたいな」




寒いから温かいものが食べたくて、昼休みはめずらしく4人で食堂に来ている。


私は温玉うどん、絵梨ちゃんは親子丼、奏汰くんと順平くんがAランチのから揚げ定食。



たまには食堂もいいかも、と思いつつ4人で遠出の計画を立てている。


何かと学校での行事やそれぞれの予定があって、まだ日にちを決められていない。





順平くんとは返事をした次の日からはもう普通に友達として接してくれていて、優しさを感じた。


絵梨ちゃんも本音を聞けたことで、以前よりももっと突っ込んだ話もできて距離がまた縮まった。



奏汰くんはというと、あの日からたまに思いつめたような表情をする時もあるけど、みんなでいると楽しそうで昔の話はしなくなった。





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