キミに想いが届くまで。



そのまま焦り出す姿がおもしろくて、話してみると純粋で。


なんだか、すごく応援したい気持ちにさせた。


梅田莉子だから梅ちゃんって愛称をつけたら、そう呼ぶだけで涙する。


俺が友達第一号と言えば、嬉しそうに綺麗な涙をうかべながらも笑った。




「うん、友達」




泣きながら笑う梅ちゃんに、大きく心臓が動いたのが分かった。


俺は、もっとこの子を笑顔にしたい。

1度話しただけで、こんなに心を揺さぶられたのはまだ12年しか生きてないけど初めてだった。



話すだけで梅ちゃんの感謝や優しさがすごい伝わってくる。


俺は、そんな梅ちゃんに一瞬で引き込まれ、花が咲いたように優しく笑う表情に惹かれた。



梅ちゃんのそばにいたい。



この優しい子を幸せにしたい。

願いを叶えてやりたい。



子どもながらに、そんな大きな目標が俺にできた。







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