キミに想いが届くまで。
記憶を失くした俺は、少しの間入院した。
けど、何も思いだすことはなかった。
別に元々知らないものを思いだせないところで、今の俺に何の不便もない。
きっとつまんない人生だったんだろうな。
車に撥ねられたことで、ケガの治療もあり夏休みが明けて少ししてから俺は学校に行くことになった。
まだ記憶はない。
分かったのは俺は三浦奏汰という名前で、昔この町に住んでて1度離れたけどこの夏に戻ってきたということ。
全く身に覚えはない。
とにかく忘れたものは仕方ないから、俺は新しい人生を歩み始めようと思う。
考えたって仕方ないことだし。
「奏汰くん!」
そして、キミに初めて出会った。