キミに想いが届くまで。
目が覚めたら
まだ震えが止まらない。
奏汰くんとはまだ会わせてもらえない。
どんな状況なのか。
分からないから不安でいっぱいだ。
涙がとめどなく溢れて、止まることを知らない。
「梅田」
頭上から呼ばれ、涙でぐちゃぐちゃの顔を上げれば担任がいた。
私に目線を合わせるようにしゃがみ込む。
「お前は良い判断をしたよ。
おかげですぐに医者も、俺も、三浦の父さんも動いてここにいる。
1人でよく頑張ったな。
救急車でも冷静に状況説明したんだろ?
さっき聞いたよ」
私は必死だったからきっと冷静ではなかった。
だけど、やれることができていたのなら良かった。
「ふぇっ……」
「泣くなって。
お前が泣いたら俺まで泣けてくるだろ」
頭をポンポンと撫でられて、余計に涙が溢れてくる。